フクシマを繰り返さないために 一人ひとりができることを 弁護士/井関 佳法

◆大飯原発稼動の差止等を求める裁判の「原告になりませんか!?」
 
 大飯原発は再稼働されました。
 しかし、毎週10万規模のふつうの市民が、官邸と国会に脱原発の声を響かせています。
 国会事故調と政府事故調の報告書が福島原発事故が人災であったと国と東電の責任を厳しく指弾しました。国会事故調報告書は、大飯原発再稼働の論拠とされた想定外の津波原因論の誤りを明らかにしました。政府事故調報告書は、スピ−ディ−(Speedie)に結果を公表しなかったことで、多数住民が避ける事ができた被曝を受けたことを明らかにして政府の責任を追及しています。
 「真相はうやむやにしておけ、国民はすぐに忘れる」と高をくくっていたとすれば大きな誤りです。
 脱原発のため、一人ひとりができることをしていきましょう。今、私達弁護士は、大飯原発の稼働差止等を求める裁判の準備を進めています。9月には原告募集を始め、原告規模は数千人から1万人を考えています。「あなたも原告になりませんか!?」
 
 
◆避難者を適切に救済する取組へのご理解とご支援をお願いします
 
 さて、事故は未だ収束しておらず、多数の住民が避難生活を強いられたままです。京都にも400世帯、800名の方が避難されてきています。避難者の苦難は筆舌に尽くしがたいものがあります。想像してみてください、大飯原発で福島原発事故級の事故があったらと。あなたは避難しますか、それとも残りますか?
 日々目に見えない放射線にさらされ、健康への影響の不安が広がります。しかし、避難の選択は京都を捨てること、京都に残る人を裏切ることのように言われないでしょうか。夫は京都に残り、妻と子だけで避難する家族も多いのではないでしょうか。避難を契機に離婚などの問題に直面するケースも少なくありません。避難者と残った方との間に深刻な断絶が生じています。
 避難することとした場合、どこに避難しますか? 避難できる実家や友人がありますか? しかし京都に避難してきた殆どの人は、京都に何の縁もありませんでした。そんな場所でやっていけるでしょうか。子供さんは新しい学校に転校することとなりますが、馴染めるでしょうか、いじめを受けないでしょうか。交通手段は何を使いますか? 家はどうしますか? 荷物はどの程度持っていけますか? 仕事は普通失いますね、避難地で仕事を見つけられますか?
 避難者は、おしなべて経済的に深刻な困窮状態にあります。何の責任もない住民への賠償は、しかし、あまりにも低く評価されています。避難区域外の場合、大人6万円、子ども60万円。あんまりではないかとの声が広がっています。
 「東日本大震災による被災者支援京都弁護団」が、避難者の賠償請求をお手伝いする活動をしています。避難者を適切に救済する取組にご理解とご支援をお願いいたします。
 弁護団の最新の情報は  → http://hisaishashien-kyoto.org/


(2012年8月)

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