知る権利が危ない! =「特定秘密保護法」= 弁護士/岩佐 英夫

 政府は10月の臨時国会に「特定秘密保護法」案を提出しようとしています。名称は「特定」の秘密だけを保護する法案との印象を与えますが、9月3日発表された法案概要を見ると危険な内容が山盛りです。
 外交・防衛・スパイ防止・テロ防止の4分野で国が一方的に「特定秘密」を指定し、これを漏らしたり、漏らすことをそそのかしたりすると、最高で懲役10年の重罰になります。処罰の対象は秘密を扱う公務員だけでなく、省庁への出入り業者や研究者、取材・報道、もちろん一般市民も対象になります。秘密を取り扱う人は徹底的にプライバシーを調査され家族や友人にまで調査が及ぶ可能性があります。
 いまでさえ、「災害対応・安全保障」を目的に導入された情報収集衛星が写した東北大震災の映像すら一切公開されていません。この法案がめざす未来は息苦しい恐怖の秘密社会です。
 政府が2週間に限定したパブコメでも8割が反対を表明しています。政府は「報道の自由への配慮」を法案に明記すると弁解しています。しかし、軽犯罪法や屋外広告物法にも「適用上の注意」規定がありますが、言論弾圧に悪用されてきたことは歴史が示すところです。急いで学習と反対の声を!


(2013年11月)

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