9月19日は、違憲の戦争法を葬り去るはじまりの日 弁護士/岩佐 英夫

 憲法98条1項は「この憲法は、国の最高法規であって、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。」と定めています。安保関連法案(戦争法案)について、圧倒的多数の憲法学者、歴代の内閣法制局長官、長官を含む3人の元最高裁判事までもが憲法9条違反と批判しました。これは戦後70年の歴史で前代未聞のことです。憲法違反の法案が「可決」されたからといって、決して「合憲」に変わるわけではありません。
 戦争経験を有するオールド世代のみならず、若者、ママ・パパ、ミドルズと全ての世代が声をあげました。「誰の子どもも殺させない」が人々の胸を打ちました。憲法改正手続もとらずに「閣議決定」だけで解釈改憲を行うというやりかた、主権者や国会に説明する前に、先ずアメリカ詣でをして法案成立を約束するという対米従属に対して、改憲論者や保守層からも「立憲主義・民主主義の危機」の声が広がりました。
 9月30日に戦争法が公布され、6か月以内に施行されます。安倍政権は先ず、内戦状態にある南スーダンに派遣する自衛隊に「かけつけ警護」の任務を与え、武器使用基準の緩和をしようとしています。自衛隊員が「殺し・殺される」現実化の危険が迫っています。「戦争法の具体化を許すな!」の声を直ちにあげましょう。同時に、「戦争法廃止を実現する政府の実現を」の声が広がっています。


きょうは、はじまりの日。
 憲法を貶めた法律を葬り去る作業のはじまり。
 賛成票を投じたツケを議員たちが苦々しく噛みしめる日々のはじまり。
 人の生命を軽んじ、人の尊厳を踏みにじる独裁政治の終わりのはじまり。
 【「自由と平和のための京大有志の会」:「あしたのための声明書」(9月19日)から】

(2015年12月)

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