パチスロ攻略法詐欺事件・損害賠償かちとる
弁護士 杉山 潔志


 工務店の営業をしているOさんは、N社のパチスロ攻略法の雑誌広告を見て、連絡をしてみました。すると、N社から立派なパンフレットが送られ、担当者からも「確実に収支がプラスになる」、「打ち方によって当たる確率が上がる」などと勧められ、「情報に相違があれば契約を無効とする」との条件で会員登録し、実技担当者の説明を受けて、攻略法情報を52万5000円で購入し、内金31万5000円を支払いました。
 しかし、購入した攻略法の通りに打っても勝てません。実技担当者には連絡がつかず、N社に連絡しても、「勝ち負けは長いスパンで考えなければならない」などと言うばかりでした。だまされたと気付いたOさんは、情報代金の返還を求めましたが、相手にされませんでした。
 そこで、N社を被告として、伏見簡易裁判所に不法行為(詐欺)にもとづく損害賠償請求の訴えを提起しました。しかし、事件は、N社の申立によって東京簡易裁判所に移送されました。この移送決定に異議申立をし、事件を伏見簡易裁判所に引き戻し、パチスロ製造会社からの当たる確率を上げる特別の攻略法はないとの回答を得たり、Oさん自身も証言をして、全面勝訴判決を勝ち取り、N社の預金を差し押さえて賠償金の回収をしました。
 今も攻略法の広告が氾濫しています。うまい儲け話には、要注意です。
(2006年11月)
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