関西建設アスベスト京都訴訟 国と企業の責任を認める画期的勝利判決! 弁護士/清洲 真理

 2016年1月29日、京都地裁において、画期的判決が下りました。アスベストばく露によって健康被害を受けた建設作業従事者とその遺族が、危険と知りながらアスベスト含有建材を製造し続けた企業と、その流通を漫然と放置した国に対し損害賠償を求めていた訴訟で、裁判所は、国及び建材企業9社の責任を認めて原告への賠償を命じました。私は判決直後、2名の弁護士と法廷を飛び出し、裁判所前に集まった支援者などの方々に向けて、勝訴判決の旗を高く掲げました。
 アスベスト訴訟は、全国6地裁で行われ、京都は4番目の判決となります。これまでの3地裁と同様、国の責任が認められたことで、この点に関する司法判断は確立したものといえます。さらに、これまで認められてこなかった企業の責任が、今回の判決で初めて認められました。企業が、アスベストの危険性を知りながら、利益追求のためにアスベスト含有建材を製造し、警告表示もなく販売して流通させた行為を厳しく断罪したもので、被害の実態に真摯に向き合ったといえる画期的判断です。
 一方で、判決は、一人親方や零細事業主などが受けた被害については、「労働者」に当たらないと機械的に切り捨て、救済を否定したという課題も残しました。
 関西建設アスベスト京都訴訟は、原告である建設作業従事者26名のうち、すでに半数以上がアスベストによる重篤な病気で亡くなられており、一刻も早く被害者の全面的救済が実現されなければなりません。
 訴訟は、大阪高裁にその場を移して審理が進められ、全面勝訴に向けた戦いはまだ続きます。私と毛利弁護士が弁護団の一員として尽力しています。今後ともご支援をお願いいたします。


(2016年6月)

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