A氏は80代で1人暮らし、都心のマンションをセカンドハウスとして所有しています。不動産業者Bから「マンションを買いたい人がいる」と電話があり、A氏は「売る 気はない」と断りました。Bは何度も電話をかけ、その上でA氏宅を訪問し、売却を強く勧めました。A氏は体調が 悪く、長時間の応対に疲れ果て、Bが持参した契約書にサインをしました。2日後に、A氏は親族に相談し、Bに対し白紙解約を申入れました。しかし、Bは「解約には手付 金の倍返しと仲介手数料が必要」と言いました。BはA氏と初対面の日に、相場よりも格段に安い価格で、Bとの仲 介契約と同時に不動産業者である買主Cとの売買契約を締結させ、手付金としてC振出の小切手を渡していました。契約から3日後が決済予定日でした。 (2019年5月) |
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