京都南法律事務所 行ってきました・見てきました

行ってきました・見てきました

No.11
杉山潔志の「『絆』第20回支援活動に参しました」

 2018年9月15日から18日に実施された支援サークル「絆」の第20回東日本大震災支援活動に参加しました。
 9月15日夕方に気仙沼市に着き、長磯七半沢仮設住宅を訪れました。ここには2世帯が残るだけでしたが、以前に交流した入居者が来られて交流をしました。そこで宿泊し、翌16日は、気仙沼本吉民商の民商祭に参加し、法律相談を担当し、京風うどんの模擬店の手伝いをしました。この日も長磯七半沢仮設住宅に宿泊しました。
 17日は、嵩上げ地に建築された幸町の復興住宅を訪問し、京風うどん、足湯、お茶っこ、無料バザーを行って交流し、法律相談も行いました。その後、陸前高田市の奇跡の一本松に立ち寄り、夜は、気仙沼本吉民商の副会長さん宅に宿泊させてもらい、現地の状況の報告と歓待を受けました。翌18日に帰路に付くという日程でした。
 市内には仮設店舗で営業する業者も残っていましたが、3mの嵩上げ地には復興住宅の建築が進んでいました。幸町復興住宅周辺には、嵩上げ地の中にコンビニ店、美容室、整体院が開設されていました。新しい道路や橋梁も整備されつつあり区画整理事業の進展が窺えます。
 しかし、問題もあります。現在、固定資産税が全額免除となっている復興事業施行区域の宅地所有者は、事業修了後全額免除措置がなくなります。事業終了後に資力がなくて住宅を建てないと小規模住宅用地に対する6分の1の減額措置が受けられません。宅地売却の見込みも判然とせず、更地のまま減免のない固定資産税納付を余儀なくされる危惧があります。また、復興住宅の家賃の減免措置がなくなると、家賃の支払いができない入居者もでてきそうです。震災復興の影の部分に対する手当の必要性を感じました。
 被災地の海岸には高い防潮堤が作られていますが、高さ10mの津波は軽々と超えていきそうです。津波などの自然力に対抗する防潮堤は、海岸沿いに暮らす人々と海とのつながりを断ち切る壁のようです。海と親しみ、その恩恵を受けながら、海の猛威はかわす。そのような発想での防災措置を考えるべきではないかと思いました。

弁護士 杉山 潔志 
2018.9.15  長磯七半沢仮設住宅近くに造られた防潮堤2018.9.16 民商祭のキャンピングカー法律相談所
長磯七半沢仮設住宅近くに造られた防潮堤民商祭のキャンピングカー法律相談所
2018.9.17  復興事業が進む気仙沼市内と復興住宅2018.9.17 奇跡の一本松と震災遺構(右)・防潮堤(左)
復興事業が進む気仙沼市内と復興住宅奇跡の一本松と震災遺構(右)・防潮堤(左)
このページのTOPへ戻る

INDEX


home