京都南法律事務所 憲法を知ろう

憲法を知ろう

 日本国憲法は、「立憲主義」という考え方に基づいて作られています。「立憲主義」とは「国民一人一人が幸せに生きるためには、国家権力の横暴を許してはならず、憲法によって国家権力を縛る必要がある」という考え方です。これは日本だけではなく、世界各国の憲法の原則として広く受け入れられている考え方です。国家権力が国民の基本的人権を侵してはならないとする「基本的人権の尊重」、権力の集中を許さない「三権分立」、国家が国民のために存在していると宣言する「国民主権」という考え方などは、すべてこの立憲主義に基づくものなのです。
 しかし、政権与党である自民党や、政権を担当している安倍政権は、この立憲主義の考え方を放棄して、「国民の為の国家」から「国家の為の国民」という方向に向かおうとしています。そして、この「国家の為の国民」=「国家の為に国民が命を投げ出さなければならない」という考え方の先に待つのが戦争であることは、過去の歴史をひもとけば明らかです。
 自民党の発表している`「改憲草案」は、国民の基本的人権を国家が容易に制限できる制度を導入しようとしていますし、秘密保護法は憲法の定める国民の知る権利やプライバシー権を不当に制限する法律です。安倍政権の目指す集団的自衛権の行使容認への動きや閣議決定された武器輸出三原則を放棄する防衛設備移転三原則は、憲法の三大原則である平和主義を葬り去るものです。
 このような「国民の幸せよりも国家の利益を優先する」という考え方に反対するためにも、改めて日本国憲法のすばらしさを学ぶことが必要になっていると思います。
(弁護士 毛利 崇)

(情報更新:2014年9月)

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