京都南法律事務所 法律相談Q&A

私道に物置を建てるのは?

私は3年前に伏見区で家を買いました。家の前は庭もなくすぐ私道になっています。私の家の前の部分は私名義です。私の家は狭くて物を置く所もなく、前の私道は交通量も少ないようですので、1メートル位私道にはみ出して小さい物置を建てたいのですが、かまわないでしょうか。


それは違反建築です

 結論から申しあげるとそれはできません。都市計画区域に指定されている地域内で建物を建築する場合には、建築基準法によって、その敷地は幅4メートル以上の道路に2メートル以上接しなければならないことになっています。  これは、交通の便だけでなく火災等の災害の際の防災活動に不可欠であり、また日照・通風等にも役立つからです。
 私道も含めて、こうした道路に建築物を建てることや勝手に私道を廃止、変更することは建築基準法によって原則として禁止されています。建物だけでなく、門とか擁壁なども認められません。例外的に許されるのは公共用歩廊(アーケード)、公衆便所等特殊な場合だけです。
 私道に違反建築すると行政庁から違反建築物の除却、移転などの是正命令が出され、この命令に従わないと3年以下の懲役または300万円以下の罰金に処せられることがあります。

合理的な利用制限は可能

 このように、建築基準法に基づく私道は、公法上の規制を受け道路としての機能を維持しなければならない結果、一般公衆は、その反射的な利益を受け、この私道を自由に通行できます。通行妨害に対しては排除の訴えが認められます。
 しかし、例えば、子どもの交通事故の防止のため、あるいは夜間の静穏を害されるおそれなどにより、車の通行を制限するなど、合理的な理由のある通行制限は可能であると解されています。

(弁護士 岩佐英夫)

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