京都南法律事務所 法律相談Q&A

暴力に耐えかねて実家へ…
離婚と生活費、子どものこと

 私は結婚して10年、パートで働きながら、小学校1年と幼稚園の2人の子どもを育ててきた主婦です。
 夫の暴力・虐待に耐えかねて子どもを連れて実家へ帰りましたが、夫から生活費の仕送りはありません。離婚して子どもと一緒に生活したいというと、夫が突然やって来て、離婚はしないと言い、子どもを無理やり連れて帰りました。どうしたらいいでしょう。


離婚と生活費
 夫婦が離婚するには、離婚について協議し、合意に基づいて離婚することができます(協議離婚)。その際、未成年の子の親権者を定めなければなりません。また、子の養育費や慰謝料、財産の分与などについても合意しておくとよいでしょう。なお、結婚によって姓を変えた夫または妻は離婚によって元の姓に戻りますが、所定の手続きをして引き続き現在の姓を名乗ることができます。
 離婚の協議ができないときは家庭裁判所の調停で離婚することになります(調停離婚)が、調停が成立しないと、家庭裁判所に離婚の訴えをして離婚することになります(裁判離婚)。
 ところで、離婚の成立まで長い期間を要するとき、自活できる収入のない主婦などは、経済的にも不安定な立場におかれます。あなたのように夫との別居に正当な事由がある場合、生活費の負担をしてきた夫に、離婚成立までの婚姻費用の負担を請求できます。夫が応じない場合には、家庭裁判所に、調停・審判の申立てをして婚姻費用の分担を求めることができます。

子どものこと
 また、夫に連れ去られた子どもの取り戻しに関しては、家庭裁判所に子の監護者の指定、子の引渡しの審判の申立てをするとともに、審判前の保全の申立てを行って、仮の子の引渡しの審判(強制的実現力はありません)を得て、子どもの引渡しを求めることができます。
(弁護士 杉山潔志)

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