京都南法律事務所 法律相談Q&A

銀行預金の相続

 私は3人きょうだいの2番目ですが,遠方で1人暮らしをしていた兄が亡くなり,私と弟が相続人です。亡兄名義の不動産はなく,銀行預金が相当額あるようですが,通帳はすべて弟が管理し,見せてくれません。遺言書はないです。亡兄の預金はどうなりますか。


 預貯金などの金銭債権は相続により当然に分割され,各相続人が法定相続分に応じて取得するとされています(最高裁判例)。しかし,銀行実務では相続人全員による手続を求められるのが通常です。

 弟は自分が亡兄の預金全部を取得する権利があると主張し,私は平等に分けることを希望し,相続の協議ができず困っています。
 預金債権は,裁判実務では当然分割であり,遺産分割協議は不要です。金融機関に対する訴訟をすれば,あなたの法定相続分の払戻しは認められます。そのため,相続人全員による手続きを求める金融機関でも,弁護士が代理人となり法定相続分を請求すると,裁判をしなくても払戻しに応じるケースが多いです。

 亡兄の取引銀行の大部分は推測できますが,全部はわかりません。
 法定相続人は,それを証明する戸籍謄本,除籍謄本などを取り寄せ,各金融機関に対し被相続人名義の取引の有無,残高,取引履歴などの照会ができます。郵送での手続きも可能です。他の相続人に対し家庭裁判所で調停をした場合,未判明の金融資産,相続財産等が開示されることがあります。調停は相手方住所地の家裁で申立てますが,遠方の場合は電話会議等の利用が可能です。

 詳しくは法律相談を受けることをお勧めします。
(弁護士 吉田 眞佐子)

戻る
home