京都南法律事務所
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早わかり法律相談 債権と契約

3 契約の時は何を決めればいいの?  

「2.契約ってなに?」に書いたように、契約は義務や権利を発生させるための行為です。だから、契約の時に重要なのは、「権利の中身は何なのか」=「誰に何をしてもらえるのか」または「義務の中身は何なのか」=「誰に何をしなければならないのか(何をしてはいけないのか)」です。
下の表は、いろいろな契約ごとに最低限定めるべきポイントを示したものです。

売買契約
●売ります、買います。
  1. 何を売るのか(目的物)
  2. いくらで売るのか(代金)
  3. いつ物がもらえるのか(履行期)
  4. いつお金を払うのか(弁済期)
贈与契約
●あげます、もらいます。
  1. 何をあげるのか(目的物)
  2. いつあげるのか(弁済期)
  3. あげるのに条件はあるのか(条件)
  4. あるとすれば条件はなにか
賃貸借契約
●お金をもらって貸します、
お金を払って借ります。
  1. 何を貸すのか(目的物)
  2. いつからいつまで貸すのか(期間※但し、定めてなくても契約は有効)
  3. いくらで貸すのか(賃料)
  4. 賃料をいつもらうのか(弁済期)
金銭消費賃借契約
●お金を貸します、
お金を借ります。
  1. いくら貸すのか
  2. いつ返してもらえるのか(弁済期)
  3. 利息はいくらなのか(※但し、定めてなくても契約は有効)
使用貸借契約
●タダで貸します、
タダで借ります。
  1. 何を貸すのか(目的物)
  2. いつからいつまで貸すのか(期間※但し、定めてなくても契約は有効)
  3. 貸すのに条件はあるのか(条件)
  4. あるとすれば条件は何か
請負契約
●お金をもらって仕事を完成させます、
お金を払って仕事を完成して
もらいます。
  1. どのような仕事を完成するのか(請負内容)
  2. いつまでに完成するのか(完成期限)
  3. 代金はいくらなのか(請負代金)

これ以外にも、「1.債権ってなに?」に書いたように、債権は「ある人のある人に対する権利」ですから、誰と誰の間の契約なのかということは、契約の種類にかかわらず重要な事項です。また、違反をした際のペナルティーなども重要です。

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