コラム 石井 達也 
スタートをきって ~学びの4か月

 早いもので、私が弁護士登録をしてから約4か月たちました。
 悪戦苦闘の日々ですが、他の先生方に支えていただき、ご迷惑をおかけしながらなんとか弁護士として活動しています。
 この4か月間、私は相談と共同受任させていただいた事件に関する業務を行ってきました。
 相談業務に関しては、なかなか内容を的確に聞き取る技術に乏しい私は、相談時間を過ぎてしまうことも多く、反省するばかりです。聞くこと、伝えること、そして相談者さんを知ること、いずれも一朝一夕で身につくものではありませんが、先輩の先生方から学ばせていただいています。
 共同受任業務に関しては、先輩の先生方と一緒に活動するわけですが、右も左もわからない私は、先輩の先生方に丁寧にご指導いただきながら活動しております。
 いずれの業務でも、相談者や依頼者の方から学ばせていただく機会もたくさんありました。
 この4か月間で、多くを学びました。そして、学ぶべきことはさらに膨大にあることを知りました。私たち弁護士は、司法試験に合格し、司法修習という実務修習を経て、弁護士として登録します。司法修習の中では、実際の事件に触れ、裁判官や検察官、弁護士の方から直接指導を受けます。しかし、当然のことですが、司法修習の中で触れるものは実務の中のほんの一部にすぎません。この4か月間で関わらせていただいた事件はいずれも、司法試験や司法修習で学んだものとは大なり小なり異なるものでした。絶え間ない研鑽と経験の積み重ねが弁護士としての活動の基本であることを痛感するとともに、今後も初心を忘れぬよう活動して参りたいと思います。

2021年4月