やましろのくに 山背<やましろ>の国のよいこと・よいもの・よいところ…
切り絵とエッセイで紹介します
一覧へ

番外 よきかな 酬恩庵 一休善哉の日(京田辺市)




 今月は写真での紹介です。

 京田辺市の酬恩庵は、一休禅師が晩年を過ごしたお寺。通称「一休寺」として親しまれています。「一休さん」と言えば、子供の頃に見た、絵本やアニメのトンチ話を懐かしむ方も多いのでは。

 一休禅師は、81歳の時に京都大徳寺の住持となった時も、この酬恩庵から通ったそうです。大徳寺の僧から餅の入った小豆汁を出された一休禅師が、その美味しさに「善哉此汁(よきかなこのしる)」と言ったことから、お汁粉を「ぜんざい」と呼ぶようになったのだとか。「ぜんざい」の名付け親が一休さんだったなんて、ご存じでしたか。

 酬恩庵一休寺では、一年の誓いを奉納する行事『一休善哉(ぜんざい)の日』を、1月の最終日曜日に行っています。
 この日、参拝者は「今年1年の誓い(一善)」を絵馬に書いて祈祷法要を受け、奉納所に絵馬を納めた後、ぜんざいをいただきます。

 お天気に恵まれた今年の「一休善哉の日」は、約700人の参拝者が訪れたそうです。

 絵馬を前に「う〜ん」とうなりながら今年一年を思い、祈祷法要を待つ間、本堂の縁で日向ぼっこ。久しぶりの正座でご祈祷を受けた後は、ぜんざいに舌鼓。静かな境内の散策でふくらんだ梅の蕾を眺めながら「よきかな、よきかな」と顔がほころぶ一日でした。

2006年1月29日
  ▲一年の誓いを絵馬に
▲祈祷法要を待ちます。 ▲箸休めは塩昆布ではなく一休寺納豆

▲ 「このはし わたるな」

▲誓いの絵馬にアニメの「一休さん」

酬恩庵一休寺・一休善哉(ぜんざい)の日

日時:1月の最終日曜日 10:00〜16:00
場所:京都府京都府京田辺市薪里ノ内102
近鉄京都線「新田辺」駅より約1.5キロメートル、JR学研都市線「京田辺」駅より約1キロメートル
奉納料:1,000円(拝観料・祈祷・ぜんざい・絵馬含む)



home