中尾 誠 Essay
数の風景
2010年11月

また、車を運転しているときに前を走っているプレートナンバーが、「京都 32 わ1024」であるのを見つけた時、やったと思う。それは、1024が、きれいに割り切れる(2を10回掛けたもの・210)からだ。さらに、322=1024となっている。逆に、プレートナンバーが「1279」など割り切れないときは、居心地が悪く、何とか割り切れないかと計算しながら、その車の後をついて行きたくなる(上の数字は、素数なので割り切れない)。
また、これから冬になると、鴨川にユリカモメが飛んでくるが、雪の河原のユリカモメの様子を眺めるというより、その数を数えてしまう。情緒がないと言われればそれまでであるが。
多分、ほかの人とは、見えている風景が違っているのだと思う。