山背<やましろ>の国のよいこと・よいもの・よいところ… 切り絵とエッセイで紹介します |
No.115 月桂冠北蔵 |
京都市伏見区にある清酒大手の月桂冠が、明治時代に建てた下板橋町にあり北蔵地区を商業用地として再開発することに決めたそうです。 北蔵は、約1万900平方メートルの広さを持ち、月桂冠の前身・大倉恒吉商店が1907年(明治40年)に地元酒造会社から土地と蔵を買収。長く主力醸造工場として使用されてきましたが、阪神大震災後は、建物の痛みや老朽化で酒造りをやめ、貯蔵庫として利用されていました。 現在は、建物の解体工事中で間もなく完了します。跡地には、スーパーや生活用品店などの商業施設ができる予定とか。全国有数の酒どころ伏見、それを代表する建物がまた一つ姿を消すのは真に寂しいことです。 絵は、明治後期の酒蔵で、地域の人達に長く親しまれてきた白壁が残る木造蔵を枡形橋より描きました。 |